手持ちのファスナーに合わせて作ったりできるよう、製図の手順を解説します。20cmファスナーのキャラメルあおりバッグポーチ8cmマチを題材にして説明します。 

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 まず使う予定のファスナーの長さを測ります。大事なのは実質の長さ。ジグザグカットの部分も含めて測ります。製品によって結構誤差がありますので、うちのブログでは一番長いファスナーに合わせて作ったりしています。小数点が付くような半端な長さの時は、長い方で切り良く取ってください。
 今回のレシピを作る時に使ったファスナーは、余白部分が長くて、20cmファスナーなのに、23.8cmありました。なので24cmの幅として型紙を作っています。この余白部分は短いより長い方が扱いやすいです。

 ファスナーの実質の長さが24cm、左右の縫い代1cmを引いて22cm。という感じで考えて作業をスタートしましょう。

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 続いて、マチを何センチにするか決めます。
 ここではマチを8cmにしたいと思います。
 大きな紙の真ん中に、幅22cm、高さ8cmの長方形を書きましょう。

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 次に、作品の完成の高さを決めます。ここでは12cmの高さにしようと思いますので、幅そのままに高さ12cmを上下に足します。

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 ファスナーの付く、入れ口側を追加します。マチ8cmなので、半分の4cmを上下に足します。

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 以上が基本のベースになります。

 ここで注意点ですが、ファスナーが付く側の面には、ファスナーの幅としてプラス1.4cmぐらいが追加されることになるので、最後につけた4cmの分からファスナー分を削らないといけません。7mmとかの半端な分量を削るのは大変なので、おおざっぱに5mm削って、ファスナーの縫い付け時に調整するのがいいかと思います。

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 この完成した基本ベースに縫い代1cmを追加して完成。

 ポケット布は、

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 マチが8cmという事は、縫い代を除く両脇の4cmが側面になる部分となります(水玉部分)。

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 ポケット布はその側面部分を除く部分となります。

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 それに1cmの縫い代を追加すればポケット布の型紙の出来上がりです。
 持ち手の長さや太さはお好みで。付ける位置もお好みで。

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 本体内布は返し口の関係で2分割にするのが推奨なので、最終的には型紙はこのように作成されると良いかと思います。
 大きさが変わってもこの順序で型紙を作成していくことができます。

 逆に完成サイズから必要なファスナーの長さを逆算したい場合は、ポケット布の大きさから考えていくといいでしょう。
 例えば完成サイズが幅20cm、高さ15cm、マチ10cmなら、ポケット布の正面に来る布は幅20cm高さ15cm。それに底として幅20cm高さ10cmを追加・・・といった感じです。

 どんなサイズのキャラメルポーチも、この流れで考えていけば、自分の好きなサイズの型紙が作れますので、ぜひお試しください。

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